きたかん.netは「北の観光リーダー養成セミナー」での講習などで、「きたかん地元学」のプログラムを企画支援しています。
(1)きたかん地元学とは
きたかん地元学とは、地域内外の参加者で構成されるチームが地域を歩き、観光資源を掘り起こし、カード化した資源を組み合わせることによって観光商品や観光事業をつくるグループワークです。このプログラムは、地元学ネットワークを主宰する吉本哲郎さん(熊本県水俣市)が提唱している「地元にあるものを、自分たちで調べ、考え、新しく組み合わせる力を身につけて、地域に元気をつくる」地元学の考え方にもとにしています(「地元学をはじめよう」岩波ジュニア新書、2008)。
(2)きたかん地元学によって得られるもの
きたかん地元学に取り組むことで期待される効果には、次のようなことがあります。
(3)きたかん地元学のプロセス
きたかん地元学は次のようなプロセスで実施します。
1.フィールドワーク
地域内外の参加者数名でチームをつくり、地域を歩いて観光資源(資源と認識されていない地域要素を含む)を探します。発見した資源の写真を撮影し、地域メンバーや住民の皆さんから得た情報を記録します。
2.地域資源の整理
会場に戻ったら、発見した地域資源1件について1枚のカードに情報を整理します。この「地域資源カード」には、資源の名称や概要、キャッチコピー、注目ポイントなどを書き込み、あわせて写真を載せます。
3.観光商品の検討
「地域資源カード」を組み合わせ、観光商品・事業を開発します。名称やコンセプト、ターゲット、価格などについて、マーケティングの観点も組み込み、模造紙やパワーポイントなどの資料をまとめます。
4.プレゼンテーション
開発した商品・事業についてプレゼンテーションを行います。「北の観光リーダー養成セミナー」では、独自性や実現可能性、資料やプレゼンテーションの質などの観点から点数をつけ、優秀な取り組みを表彰します。